DVDビデオ
みんなが主役!
人形劇で遊んじゃおう

指導される方へ


このDVDは子ども達が人形劇を演ずることで「表現力」を身につけるとともに、一つの目標を達成するための役割分担の重要性や協調性、そして今の子ども達に必要な「コミュニケーション能力」を高めることを目的としています。
そこで子どもたちが利用できる各地域の公共施設、そして地域の子ども会などにおいて、DVDに収録された人形劇を見て、人形を作り、劇の練習をして、家族や友人、そして地域のみなさんに上演するまでの方法をご紹介します。


① まず、DVDに収録されている[人形劇を見てみよう]を利用して、人形劇の上映機会を設け、子どもたちに人形劇の面白さと興味を持ってもらいます。


■アドバイス
人形劇「すてきなカレーラーメン」について
この作品のテーマは「きちんと挨拶をしましょう」「きれいな日本語で話しましょう」「みんなで"ラ"のつくものを考えましょう」です。
動物たちは会うたびに「ウサギさん、こんにちは。」「タヌキさん、こんにちは。」と、礼儀正しく挨拶をします。乱れがちな言葉使いの多い日常生活で、大人も含めてきれいな日本語が使えるように、森の動物たちもきれいな言葉でしゃべっています。
また伝言ゲームのように「ライス」が「ラーメン」に変わっていってしまう様に、子どもたちは大喜びします。想像力の豊かな時期なので、言葉の変化の面白さをぜひ他の遊びにも取り入れてください。


② 次に工作会などを設け、[人形を作ってみよう]を参考にして、自分の人形や大道具・小道具を作ります。


■アドバイス
人形劇の役割分担について
人形を動かす演者以外にも、人形劇にはいろいろな役割分担があります。机や山や木などの舞台を担当する大道具。包丁や丼などの小道具。音楽や効果音を担当する役も必要です。子どもたちの年齢や人数に合わせて、それぞれの役を決め、みんなで協力して劇を作り上げるところに面白さがあります。劇はシンプルな構成ですが、途中で様々な問題が起きるかもしれません。そんな時こそ問題を子どもたちで考え、力を合わせて解決する努力を経験させてあげるチャンスです。


③ そして[人形を動かしてみよう]を利用して劇の練習会を行い、人形の操作方法を覚えます。


■アドバイス
人形を動かすコツ
靴下の人形と手ぶくろの人形は、共に手首をしっかり曲げて、人形の顔が正面を向くようにしてあげることが最も重要です。手首が伸びたままだと人形の顔が上を向いてしまい、人形どうしで目線を合わすことができず、動きにリアリティーがなくなってしまいます。
人形どうしの顔の高さを揃えて、目線が合うようにすると人形の動きが引き立つようになります。
また靴下人形は口を大きく開けていると、顔が見えなくなってしまうので、ポイントのところだけ口を開くとよいでしょう。


[人形劇をやってみよう]では、人形劇を上手に行うためのこつや、ピアノ伴奏による歌の練習が収録されています。それらを利用して自分たちの人形劇が完成したら、施設のイベントで人形劇を上演して、大勢の人に見てもらいましょう。


■アドバイス
福祉施設や老人ホームへの慰問などで人形劇を発表する
近隣の介護施設を調べて連絡を取ってみましょう。
  1. 都道府県あるいは、市、区、町、村(介護保険課等)のホームページから介護施設の一覧を検索してください。
  2. 子どもたちが継続して訪問しやすいように近い施設を選び、連絡をする。ご提案の趣旨を話し、直接ご説明の時間を作っていただきましょう。
    <注意点>
    施設を選ぶ時、入所者及び職員がある程度いらっしゃる中規模以上の施設を選んだほうがよいでしょう。たとえば特別養護老人ホームや老人保健施設等。 施設の管理者の方(施設長や事務長等)と直接お話をさせていただいたほうがスムーズに話が進みます。
  3. ご説明の時間を取っていただけたら、子どもたちが人形劇を練習しているビデオや写真、あるいは本教材DVDなどを持参して見ていただくと、訪問の目的を理解していただきやすくなります。
    <注意点>
    • 施設側も大変忙しいので、舞台で利用する長机のテーブルなど施設側にお借りするものを事前にお願いしておきましょう。
    • 実施をする日時は、子どもたちが平日が休みの期間(夏休み、春休み、冬休み等)か、平日の放課後を想定することが必要です。 施設では、土曜、日曜、祝日は職員の方のお休みも多く、対応できる職員も少ないことも理解しておきましょう。

このように交流体験教材として、DVD「人形劇で遊んじゃおう」をご活用ください。




Q&A
指導される方の質問に答える「Q&A」です。
指導されるときの参考にしてください。
また、みなさんの質問や感想を下記事務局まで、メールをお寄せください。
お手数ですが、所属団体・ご担当者名・連絡先を明記してください。
他の指導者のご参考になることは、このページに掲載させていただきます。

E-mail → info@zenshi.jp
全国視聴覚教育連盟 「人形劇で遊んじゃおう」事務局

Q. 人形劇をより面白くするためには?
A. 子どもたちから面白くするアイデアを聞いてみましょう。子どもが出したアイデアを否定せずに、どうしたらそのようになるかを一緒に考えてあげると良いでしょう。
子どもはカラクリ的な演出が大好きなので、例えばセット(山や立木)を裏返したり回転させると、別の風景になるなどの仕掛けを仕込んでみるのも良いアイデアです。

Q. 人形劇を通して子どもどうしが仲良くなるには?
A. 人形劇を作る上で、どんな役割でも必要であることを理解してもらい、相手の立場になって協力してあげるように指導すると良いでしょう。自分の役割をきちんとやり遂げることを目標に活動すると、完成する頃にはみんなが仲良しになってくれています。

Q. 自分たちでオリジナルの台本を作るには?
A. この教材の台本を演じることが出来るようになったら、次のステップとして、話しの内容を発展させます。
例えば「新しいキャラクターを登場させる。」「"ラ"の付くものを変える。」などがあります。また場所を海の中にして、魚たちをキャラクターにすれば、子どもたちの自由な発想が新しいストーリーを生み出してくれるでしょう。
指導される方は、子どもたちのアイデアをほめてあげ、話が脱線しないようにアドバイスしてあげると良いでしょう。
最初に練習した教材の台本が、子どもたちの手によって愛着のある自慢の「オリジナル人形劇」に発展していきます。

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